症例
胸腺リンパ上皮腫様癌の1例
只信 美紀
1
,
菅原 敬文
,
上野 剛
,
山下 素弘
,
高畑 浩之
,
寺本 典弘
1国立病院機構四国がんセンター 放射線診断科
キーワード:
胸腔鏡法
,
胸腺腫瘍
,
胸腺摘出術
,
MRI
,
Fluorodeoxyglucose F18
,
陽電子放射型断層撮影
,
マルチモーダルイメージング
,
胸部CT
,
リンパ上皮腫様癌
Keyword:
Magnetic Resonance Imaging
,
Thoracoscopy
,
Thymectomy
,
Thymus Neoplasms
,
Fluorodeoxyglucose F18
,
Positron-Emission Tomography
,
Multimodal Imaging
pp.379-383
発行日 2016年2月10日
Published Date 2016/2/10
DOI https://doi.org/10.18888/J01565.2016187239
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症例は70歳代男性で、糖尿病で通院中、胸やけの精査で施行した胸部X線写真と胸部CTで異常を指摘された。CTでは前縦隔左側に長径6cm大の境界明瞭で比較的均一に造影される腫瘤を認めた。MRIでは、T2強調信号で不均一で淡く高信号の内部に一部低信号があり、出血の存在を疑った。FDG-PET/CTでは、前縦隔腫瘍にFDGの高度集積を認めた。胸腺癌や悪性リンパ腫などの悪性病変を疑い、腹腔鏡下胸腺全摘術を施行した。病理所見でリンパ上皮腫様癌と診断した。
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