発行日 2013年3月1日
Published Date 2013/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2013179907
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症例は77歳男性で、61歳時に肺癌に対する左肺全摘術を受け、73歳時に不安定狭心症のため胸骨正中切開、人工心肺心停止下で冠状動脈バイパス術(CABG)を受けた。今回、安静時胸痛を主訴に当科を受診し、不安定性狭心症の診断にて緊急入院となった。冠状動脈造影ではLAD#6に99%狭窄を認め、LADへの心拍動下CABGが予定された。本症例は肺全摘後の再CABGであり、術前CTで縦隔は左胸腔内に偏位し、LADは胸骨左縁より3.5cm左方に位置していたため、rib-cross法によるアプローチを選択したところ、良好な手術経過を得ることができた。術後は胸痛が改善し、術後21日目に自宅退院となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2013