発行日 2009年9月1日
Published Date 2009/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2009346690
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
53歳男性。患者は冠状動脈バイパス術(CABG)後5年より僧帽弁閉鎖不全症の増悪を認め、術後6年10ヵ月で僧帽弁手術を行う方針とした。術前の心エコーでは僧帽弁後尖逸脱による逆流を認め、左室造影でもSellers分類IV度の逆流を認めた。冠動脈造影ならびに3D-MDCTでは前回のCABGグラフトは開存しており、SVG損傷を防止するために、右前側方開胸で大動脈遮断せず心室細動下に弁置換術が施行された。その結果、術後一時的に洞性徐脈、結節性徐脈がみられたが次第に改善し、心胸郭比は術前58%から術後6ヵ月で46%へ著明に回復した。
©Nankodo Co., Ltd., 2009