発行日 2007年6月1日
Published Date 2007/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2007226668
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症例1は19歳男性、症例2は21歳男性で、胸部X線・CTにて両者ともに肺尖部に限局する、症例1は単発・緊満性の、症例2は多発・緊満性のブラを認めた。いずれも気漏が遷延し、自動縫合器を用いて胸腔鏡下手術を行ったが、それぞれ術後1年9ヵ月後、術後2年1ヵ月後に再発を認めた。いずれも胸部CTにて初回ブラ切除線周囲に多発するブラを認め、再手術を施行し、術後15ヵ月の現在、再発はみられない。本症例2例は組織学的な検索で初発時、再発時ともに潜在的な気腫性変化が広範囲に認められ、再発時のブラ形成は初回切除線を中心に表層から深部まで広範な分布を認めたことから、再発の原因として初回術後のブラ新生が考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2007