発行日 2006年2月1日
Published Date 2006/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2006128218
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1993~2002年10月迄に自動縫合器を使用して手術を行った病理学的に原発性自然気胸と診断された88例を対象に,合性吸収性メッシュをあててフィブリン糊を散布する術式を行った時期とそれ以前のメッシュを使用しなかった時期の各々47例と41例の手術による合併症を比較した.メッシュ使用群と非使用群との間で年齢,性別,術式,術後在院日数に有意差はなかったが,術後観察気管は非使用例平均77.3ヵ月に対して使用gンでは29.0ヵ月と有意に短期間であった.再発率はメッシュ使用群で4.3%,非使用群で14.6%であったが有意差はなかった.術後肺瘻は使用群8.5%,非使用群12.2%に認め,有意差はなかった.術後に高熱を発した症例は使用群19.1%と非使用群の9.8%を上回った
©Nankodo Co., Ltd., 2006