発行日 2010年5月1日
Published Date 2010/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2010199007
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手術を施行した自然気胸351例中1ポート胸腔鏡下手術を施行した137例(男120例、女17例、年齢15~51歳)を対象に手術成績を後ろ向きに検討した。術式は5.5mmポートを挿入して5mm・30°斜視胸腔鏡で胸腔内を観察し、約2cm皮膚切開口から胸腔鏡と把持鉗子を挿入し、ミニループリトラクターで肺を把持して肺切除範囲を決定後に自動縫合器で切除しポート創より摘出した。手術時間は34.8±10.9分、出血量は少量であった。胸腔ドレーン留置期間は1.2±0.8日、術後在院日数は2.8±1.2日、術後合併症は認めなかった。再発は17例、再発平均年齢20.9歳、再発までの期間は平均10.1ヵ月であった。再手術13例、保存的治療4例であり、再手術時の所見は切除断端近傍のブラ新生10例、他の部位(S6)のブラ新生3例であった。症例によっては、本術式を安全・簡便に行うことが可能であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2010