発行日 2012年2月1日
Published Date 2012/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2012171421
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61歳女性。持続腹膜透析(CAPD)導入後翌日より心窩部痛、嘔気、呼吸困難が出現し、胸部X線では大量の右胸水貯留が認められた。以後、CAPDを一時中止し、血液透析に移行したところ、胸水は速やかに減少したため、本症例は横隔膜交通症と診断された。そこで、胸腔鏡下に責任病巣を確認して切除、縫縮した結果、術後の経過は良好で、第7病日目よりCAPDを再開したところ、透析液を増量しても胸水の貯留はなく、患者は第30病日目に退院となった。尚、術後約10ヵ月経過現在、再発は認められていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2012