発行日 2009年9月1日
Published Date 2009/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2009346694
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46歳女性。患者はループス腎炎により慢性腎不全となり、CAPD目的に入院となった。CAPDカテーテルを挿入し、腹膜機能検査を行ったところ呼吸困難が出現し、99mTc-MAAシンチグラムにて横隔膜交通症と診断され、手術目的で心臓血管外科へ紹介となった。術前、慢性腎不全に伴う貧血、腎機能障害、高カリウム血症を認めたため、血液透析を行った翌日に胸腔鏡下横隔膜縫縮術が施行され、術後15日目に軽快退院となったが、透析液注入後、再び呼吸困難が出現した。横隔膜交通症再発の診断で再手術を行ったところ、前回修復した部位付近に微細な孔を認め、病変部を縫合し、PGAフェルトとフィブリン糊で補強した。退院後CAPDを再開したが、現在は特に問題はみられていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2009