発行日 2012年2月1日
Published Date 2012/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2012171415
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81歳男性。労作時息切れを主訴に高度の大動脈弁閉鎖不全症(AR)と左室拡大を認め、著者らの施設へ紹介となった。大動脈造影像ではARはSellers分類4度で、大動脈弁置換術(AVR)の適応と判断した。約2年前にたこつぼ型心筋症の既往歴があったため、周術期におけるカテコラミンは最小限の使用に留め、十分な麻酔深度を保つことにより、特に合併症や再発なく開心術を行うことができた。更に術後は十分な鎮静・鎮痛を行いながら厳重な経過観察を行ったとこで、患者は胸部症状や心電図変化を認めず、術後18日目に独歩退院となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2012