発行日 2015年7月1日
Published Date 2015/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2015390525
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77歳男。リウマチ性連合弁膜症に対する生体弁による大動脈弁兼僧帽弁置換術後6年目に労作時呼吸困難が出現した。精査の結果、両人工弁機能不全と診断し、胸骨再正中切開下に手術を行ったところ、いずれの人工弁にもパンヌス形成が確認された。今回、Bicarbon弁を用いて、大動脈弁位はsupra-annular法、僧帽弁位はintra-annular法でそれぞれ弁置換した。術後経過は良好で、術後8日目に退院し、術後14ヵ月の現在、人工弁機能不全なく経過している。
©Nankodo Co., Ltd., 2015