発行日 2009年6月1日
Published Date 2009/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2009275822
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症例1(69歳男性)。下肢の浮腫を主訴とした。症例2(77歳男性)、症例3(69歳男性)。いずれも労作時息切れを主訴とした。精査の結果、3症例とも大動脈基部拡張症を伴う大動脈弁閉鎖不全症(AR)と診断された。併存疾患として症例2は冠状動脈狭窄、症例3は僧帽弁閉鎖不全症および発作性心房細動が認められた。全例ARに対しPrima PLUSステントレス生体弁を用いた大動脈基部再建術が施行され、症例2では上行大動脈置換術および左内胸動脈-第1対角枝のバイパスを同時に行い、症例3では肺静脈隔離術および僧帽弁輪形成術が同時に行われた。症例1は術前より貧血があり、術中にMAP 6単位の輸血を必要としたが、術後の経過は全例良好であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2009