発行日 2012年2月1日
Published Date 2012/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2012171408
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最近5年間に著者らが胸腔鏡手術を行った急性膿胸14例(男性10例、女性4例、年齢中央値62.5歳)について検討した。術前の抗生物質投与期間は中央値6日で、術前ドレナージは胸腔ドレナージ挿入困難例、胸腔ドレーン抜去後再燃例も含め、過半数の症例で行われていなかった。手術適応と判断された理由は保存的治療で軽快しなかったため手術となった症例が6例と最も多かった。術後ドレーン留置期間は中央値で5日、術後有熱期間は最大4日、術後在院日数は中央値13.5日で、全例が軽快退院が得られた。尚、術後合併症については皮下膿瘍1例、偽膜性腸炎1例、薬剤性肝障害1例、再膨張性肺水腫1例であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2012