胸腔鏡補助下肺癌肺切除の適応、アプローチとその成績
手技別の検討 胸腔鏡補助下肺癌肺切除のアプローチとその位置づけ
上吉原 光宏
1
,
伊部 崇史
1前橋赤十字病院 呼吸器外科
キーワード:
開胸術
,
胸筋
,
胸腔鏡法
,
血管疾患
,
術後合併症
,
術中合併症
,
腺癌
,
入院期間
,
肺腫瘍
,
肺切除
,
扁平上皮癌
,
リンパ節郭清
,
肋骨
,
生存分析
,
肺瘻
Keyword:
Adenocarcinoma
,
Carcinoma, Squamous Cell
,
Length of Stay
,
Intraoperative Complications
,
Lung Neoplasms
,
Lymph Node Excision
,
Postoperative Complications
,
Pectoralis Muscles
,
Pneumonectomy
,
Ribs
,
Thoracoscopy
,
Thoracotomy
,
Vascular Diseases
,
Survival Analysis
pp.309-315
発行日 2009年4月1日
Published Date 2009/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2009178876
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1998年7月~2008年9月に行った胸腔鏡補助下肺癌肺切除術395例のうち、術後病理病期I期の207例(男128例、女79例、平均年齢68歳)を主な対象に、リンパ節郭清アプローチとして皮切長、開胸器・肋骨切り・胸筋切りの有無別に手術成績を比較した。術中合併症は皮切を7~10cmにした時期と皮切を4~7cmにした時期に集中して計8例認めた。術後合併症は17例(8.2%)に認め、3年生存率は86.6%であったが、いずれもアプローチ別に有意差を認めなかった。また、病理病期II~IV期の96例における3年生存率は61.1%でアプローチ別で有意差は認めなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2009