発行日 2011年9月1日
Published Date 2011/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2012013964
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52歳男。胸痛にて受診し、nitroglycerin静注で症状軽快したため一時帰宅となったが、その後外来で行ったCT精査で冠状動脈瘤[左主幹部(LMT)#5 20mm・左回旋枝(Cx)#11 8.3mm・右冠状動脈RV branch 4.0mm)を認めた。更に、その後行った冠状動脈造影で左冠状動脈LMT #5、Cx #11に75%狭窄を認め、冠状動脈瘤による狭心症と診断して人工心肺下心停止下冠状動脈バイパス術(CABG)を施行した。グラフトは左内胸動脈(LITA)と左大伏在静脈(SVG)を用い、2本(LITA-#8、大動脈-SVG-#14)のCABGを行った後、LMTおよびCxの冠状動脈瘤切除、RV branchの瘤空置を行った。冠状動脈瘤は切開し、内腔側から近位、遠位側ともプロリン糸で閉鎖した。術後画像検査で瘤の閉鎖、グラフト開存を確認し、術後1ヵ月で退院となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2011