発行日 2007年3月1日
Published Date 2007/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2007150032
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66歳男。萎縮腎で1999年より血液透析を導入され、透析中の徐脈精査・Holter心電図を行うも異常を認められず、経過観察中に息切れが生じたため精査目的で冠状動脈造影を施行した。左冠状動脈前下行枝(LAD)と回旋枝(LCx)が左冠状動脈洞から別々に分枝するseparated LMTを認め冠状動脈奇形であった。LCx起始部に径2cm大の冠状動脈瘤があり中枢に99%の狭窄を認めた。狭心症、LCx動脈瘤の診断で動脈瘤結紮術と左内胸動脈-後側壁枝(CABG)を施行した。合併症なく経過し術後の冠状動脈造影で冠状動脈瘤への血流の消失とバイパス開存を確認し、術後20日に軽快退院した。
©Nankodo Co., Ltd., 2007