発行日 2011年2月1日
Published Date 2011/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2011106150
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44歳女。無症状であったが、検診で胸部異常陰影を指摘され、上縦隔腫瘍の診断で紹介受診した。胸部CTでは上縦隔左側に境界明瞭で内部が造影されない辺縁平滑な腫瘤を認め、MRIでは大動脈弓の左頭側にT1強調画像で筋肉と等信号、T2強調画像で高信号を示す22×20×42mmの腫瘤を認めた。嚢胞性腫瘍を疑い胸腔鏡下摘出術を行ったところ、腫瘍は多房性嚢胞状病変で、病理組織学的検査ではCD34陽性、サイトケラチン陰性、カルレチニン陰性、D2-40陰性であり、海綿状血管腫と診断された。
©Nankodo Co., Ltd., 2011