発行日 2010年8月1日
Published Date 2010/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2010332095
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症例1は59歳男性で、下行大動脈置換術後にMRSA創感染を合併した。Vancomycin投与、連日の創洗浄を20日間行ったが治癒傾向に乏しく、持続陰圧吸引療法(VAC療法)を開始した結果、開始9日間で創の治癒が得られた。症例2は67歳男性で、右鼠径部創に複数回の外科治療に抵抗性の難治性リンパ漏を合併し、VAC療法を開始した結果、18日間で治癒が得られた。症例3は重症糖尿病を合併する68歳男性で、多発外傷に対する保存療法中にMRSA膿胸を発症し、開窓術を行った。術後1日目よりVAC療法を開始した結果、90日間で治癒が得られた。
©Nankodo Co., Ltd., 2010