発行日 2010年8月1日
Published Date 2010/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2010332096
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生後1ヵ月男児。患者は出生前超音波検査にて異常がみられ、精査目的で著者らの施設へ紹介となった。心臓超音波、造影3D-CT、心臓カテーテル検査の結果、心房-心室-大血管関係は{S、L、L}であり、本症例は両側房室弁左室流入、大血管転位、大動脈縮窄、狭小な円錐心室孔による大動脈弁下狭窄と診断された。以後、治療としてswing-back法での大動脈弓再建を用いたNorwood手術が施行され、更に術後3日目には二期的胸骨閉鎖が行われ、術後7日目に抜管となった。その結果、術後の心臓超音波では新大動脈弁閉鎖不全を認めず、弓部形態も狭窄・ねじれはなく、吻合部流速は2.2m/秒であった。尚、現在、Glenn手術待機中である。
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