発行日 2010年6月1日
Published Date 2010/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2010265964
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
14歳女子。患者は労作時胸痛、失神を主訴に近医を受診、経胸壁心エコー検査で左冠状動脈主幹部の狭窄が指摘され、著者らの施設へ紹介となった。所見では胸部CTで上行から下行大動脈にかけて壁肥厚がみられた。また、胸部MRIでは左総頸動脈に高度狭窄が認められた一方、冠状動脈CTでは左冠状動脈入口部に90%の高度狭窄が認められた。以上より、本症例は大動脈炎症候群に合併した左冠状動脈入口部狭窄による狭心症と診断、入院後prednisolone 30mg/日の投与を開始し、約1ヵ月半で20mg/日まで減量した後、心拍動下CABGが施行された。その結果、術後は経過は良好で、第23病日目に患者は軽快退院となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2010