発行日 2009年12月1日
Published Date 2009/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2010053997
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
58歳男。主訴は胸背部痛で、胸部造影CTにて早期血栓閉塞型Stanford A型急性大動脈解離を認めたが、対麻痺を認めたため、血性心嚢水を剣状突起下小切開ドレナージにより除去しスパイナルドレナージを中心とした対麻痺治療を優先した。第11病日に大動脈再解離と肺塞栓を認めたため緊急手術により左右肺動脈の大量血栓の除去と上行弓部大動脈人工血管置換術を施行し、肺塞栓再発予防のため下大静脈フィルターを留置した。術後経過は良好で、第60病日にリハビリテーション目的で転院した。
©Nankodo Co., Ltd., 2009