発行日 2009年12月1日
Published Date 2009/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2010053998
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肺癌に対し上葉切除または下葉切除術を行った14例(48~84歳)を対象として、残存肺部分の区分ごとの形態的肺気腫化率(肺気腫率)をCTにて評価し、術側・対側ごとに術前後で比較した。平均肺気腫率は、対側肺では術前後で有意差を認めなかったが、手術側では術前15.3%から術後21.7%と有意な上昇を認めた。同時に行った肺機能検査では肺活量が術前104.4%から術後91.2%、全肺気量が術前106.3%から術後95.3%へ有意な減少を認めた。肺葉切除術により手術側の残存肺は気腫性変化が増強することがCTの定量的解析により示された。
©Nankodo Co., Ltd., 2009