発行日 2013年3月1日
Published Date 2013/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2013179916
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症例は73歳男性で、胸部圧迫感を主訴に近医救急搬送となり、胸腹部造影CTにてStanford A型急性大動脈解離と診断のもと、発症から3時間後に当院へ搬送された。術前腹部造影CTではStanford A型急性大動脈解離に合併した上腸間膜動脈(SMA)解離が明らかとなり、まず右外腸骨動脈-大伏在静脈-SMAバイパス術を行い、次に弓部大動脈人工血管置換術で3分枝を再建した。術後1日目より麻痺性イレウスを合併したがイレウス管挿入にて軽快し、術後67日目に退院となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2013