発行日 2009年6月1日
Published Date 2009/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2009275827
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71歳男性。患者は持続する全身倦怠感を主訴に近医を受診、大動脈弁位の感染性心内膜炎(IE)と診断され、外科的治療目的に著者らの施設へ転院となった。入院時、血液培養は陰性で、心エコーでは大動脈弁無冠尖に径19mmの疣贅および大動脈弁逆流Sellars分類III度が認められた。抗生物質を投与し、水分管理、胸水ドレナージを行い、炎症、心不全の制御を極力行った後に手術を行う方針とした。以後、ドレナージ、利尿薬、カテコラミン投与にて呼吸状態は改善したが、入院8日目に疣贅による急性下肢動脈閉塞症を来したため、塞栓子除去および大動脈弁置換術が施行された。術後は経過良好で、術後33日目に患者は前医に転院となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2009