発行日 2009年6月1日
Published Date 2009/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2009275826
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31歳男性。患者は18歳時より全身性エリテマトーデス(SLE)にてステロイド内服中であったが、前医にて上行大動脈拡大と大動脈弁逆流を指摘され、今回、精査加療目的で著者らの施設へ入院となった。精査の結果、解離性大動脈瘤および大動脈弁輪拡張症を合併したSLEと診断され、大動脈基部置換術を施行したところ、良好な術後経過が得られた。尚、本症例は2年前よりループス腎炎による慢性腎不全が認められたが、維持透析の導入には至っておらず、術後は持続的血液透析濾過を施行することで維持透析を回避することができた。
©Nankodo Co., Ltd., 2009