発行日 2007年11月1日
Published Date 2007/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2008071405
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虚血性心筋症に対して左室形成術を施行した3例を提示した。症例1(75歳男)。急性心筋梗塞(AMI)で入院し、経皮的冠状動脈インターベンション(PCI)を施行した。その後経過観察中にステントの閉塞と心尖部に限局した巨大な左室瘤を指摘された、心尖部型左室瘤を伴う虚血性心筋症と診断し、冠状動脈バイパス術(CABG)とDor手術を施行した。症例2(61歳男)。AMIを発症し、その後数回のPCIが施行されたが、再度胸痛が出現した。広範囲前壁中隔型左室瘤を伴う虚血性心筋症と判断し、CABGとoverlapping手術を施行した。症例3(59歳男)。労作時息切れ及び起坐呼吸が出現し、急性心不全と診断した。心臓カテーテル検査で、広範囲前壁中隔型左室瘤を伴う虚血性心筋症と診断し、巨大左室瘤に対して前壁中隔形成手術を施行した。
©Nankodo Co., Ltd., 2007