発行日 2007年11月1日
Published Date 2007/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2008042649
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34歳男。胸部異常影を主訴とした。胃消化管間葉性腫瘍(GIST)、傍神経節腫に対する手術後、胸部CTにて右S5に5mm大の小結節を認め軟骨腫の疑いで経過観察していたが、2年半後に左S4末梢に内部に小石灰化を伴う陰影が新たに出現した。FDG-PET CTでは右肺S5の結節に有意な集積は認めなかったが、左肺S4の結節にはわずかな集積を認めた。GISTの肺転移や軟骨腫を含めた肺の良性腫瘍を疑い、左肺S4肺腫瘤の開胸生検を施行した結果、腫瘤は径8mmの弾性硬の白色結節で、線維性結合組織で囲まれ肺軟骨腫と診断された。以上より、3病変を発症したCarney三徴と診断し、外来にて経過観察中である。
©Nankodo Co., Ltd., 2007