CABG 2009年
虚血性心疾患の治療戦略 虚血性心疾患に対する外科治療戦略
磯村 正
1
,
星野 丈二
,
深田 靖久
,
古川 貢之
,
井上 有方
,
片平 晋太郎
1葉山ハートセンター 心臓血管外科
キーワード:
冠状動脈バイパス術
,
心筋虚血
,
選択的手術
,
Dor手術
,
緊急手術
,
非体外循環下冠状動脈バイパス術
Keyword:
Coronary Artery Bypass
,
Myocardial Ischemia
,
Elective Surgical Procedures
,
Coronary Artery Bypass, Off-Pump
pp.4-8
発行日 2009年1月1日
Published Date 2009/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2009071776
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虚血性心疾患1251例(男977例・女274例・平均66歳)の手術成績を報告した。単独冠状動脈バイパス術(CABG)は994例で、そのうち心拍動下(OPCAB)が297例、on-pump conventional CABG(C-CAB)が696例であった。C-CABの大動脈遮断時間は平均68分、体外循環は99分であった。994例のうち待機手術895例での大動脈内バルーンパンピング(IABP)の使用はなく、病院死亡はOPCABとC-CABで各1例、術後合併症はC-CABで脳梗塞1例を認めた。再手術例は47例で、初回OPCABの10例は再手術までの期間が平均6ヵ月、初回C-CABの37例は7.2年で有意差を認めた。CABG+合併手術は258例で、弁疾患に対する手術72例、心房細動に対するmaze手術4例、心筋症などに対する左室形成術(LVR)171例であった。合併手術258例のうち待機手術235例での病院死亡は5例で、僧帽弁形成術での心不全1例、LVRでの心不全3例、不整脈1例であった。また周術期にIABPを8例に使用し、脳梗塞と不整脈を各1例認めた。
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