発行日 2007年11月1日
Published Date 2007/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2008042661
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70歳男。主訴は発熱であった。血液培養にてStreptococcus milleri群が同定され抗生物質静脈内投与により一旦軽快したが、再び発熱し血液培養にて前回と同じ細菌が同定された。胸部造影CTで上行大動脈に58mm大の動脈瘤を認め、感染性大動脈瘤の診断で弓部置換・大網充填術を施行した。病理組織学的に瘤壁と壁在血栓に細菌集塊は認めず、瘤壁の細菌培養は陰性であった。さらに術後18日目に心嚢液貯留のため胸腔鏡下に心膜開窓術を施行した。抗生物質は術後3週間静脈内投与し2週間の経口投与を行った後中止したが、以後感染再燃徴候は認めず術後65日目に退院した。
©Nankodo Co., Ltd., 2007