発行日 2007年11月1日
Published Date 2007/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2008042656
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標記の3例を報告した。症例は72歳女、66歳男、79歳男で、それぞれペースメーカ(PM)移植後12、29、58ヵ月後にPMリード感染をきたした。全例左鎖骨下開放創を被覆し、胸骨正中切開、体外循環下に右心房を切開し、上大静脈内でリードを切断し、心腔側リードの抜去を行った。同時に静脈内に遺残したリードが静脈壁に癒着していないことを確認し、正中創閉鎖後にPM移植部の感染創からリードを抜去した。リード抜去後は心筋電極でのペーシングが不安定であった症例1を除き心筋電極を使用した。症例1、2は軽快退院したが、症例3は術後3週目に縦隔炎から敗血症性ショックとなり死亡した。
©Nankodo Co., Ltd., 2007