医療関連感染症 起こさないためにどうするか? 起きてしまったらどうするか? 医療関連感染症の主要な疾患
人工物の感染症
藤田 崇宏
1
1東京女子医科大学 感染症科
キーワード:
Quinolones
,
Rifampicin
,
デブリードマン
,
多剤併用療法
,
ブドウ球菌感染症
,
人工ペースメーカー
,
植込み型除細動器
,
バイオフィルム
,
補綴関連感染症
,
人工血管
,
人工関節
,
体内埋込み具の除去
,
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌
Keyword:
Blood Vessel Prosthesis
,
Debridement
,
Drug Therapy, Combination
,
Joint Prosthesis
,
Pacemaker, Artificial
,
Rifampin
,
Staphylococcal Infections
,
Quinolones
,
Prosthesis-Related Infections
,
Defibrillators, Implantable
,
Biofilms
,
Device Removal
,
Methicillin-Resistant Staphylococcus aureus
pp.925-929
発行日 2013年11月1日
Published Date 2013/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014039705
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デバイス感染症は難治性であり,治療にかかるコストや負担が大きい.デバイス感染の治療で重要なのは完全な治癒と,身体の機能維持,QOLとのバランスをとることである.治療の大原則はデバイスの可及的除去である.デバイス感染症の病態には細菌によるバイオフィルム形成が関与するため,物理的な除去なしに完全な治癒を得るのはむずかしい.原因微生物の多くがブドウ球菌である.デバイスが除去できなかった場合は内服による長期抑制治療を考慮する.
©Nankodo Co., Ltd., 2013