発行日 2004年8月1日
Published Date 2004/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2004289044
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87歳男.71歳時に洞不全症候群にて恒久的ペースメーカ埋め込み術が施行された.87歳時,ジェネレータ交換を施行したが,処置部位の感染を認めた.37℃台の発熱を認め,ジェネレータ挿入部は軽度発赤,腫脹を認めた.入院時胸部X線像では,右鎖骨下静脈穿刺により挿入されたペースメーカを認めた.創部細菌培養結果にて黄色ブドウ球菌を認め,創洗浄を開始し,ジェネレータ抜去術を施行した.術後創部細菌培養にて起因菌は認められず,感染徴候もなく退院した.退院後約1ヵ月に39℃台の発熱を生じ再入院した.preshock状態であり,血液検査所見ではWBC,CRPの上昇を認め,リード感染の再燃と考えられた.創洗浄,抗生物質点滴を施行したが軽快傾向なく,リード抜去術を施行した.術後,胸部X線像にて残存リードは認められなかった.創部,血液細菌培養にても起因菌の検出はなく,感染徴候を認めず経過良好であった
©Nankodo Co., Ltd., 2004