発行日 2012年7月1日
Published Date 2012/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2012314034
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81歳女。吃逆を主訴とした。循環器科で洞不全症候群+発作性完全房室ブロックと診断され、St.Jude Medical社製DDD型ペスメーカーVerity DR、同社製タインド型リードを使用して、右腋窩静脈経由で植込み術がなされたが、術翌日に吃逆が出現した。CT、X線、心エコーより、心室リード穿孔と診断され、手術を行った。人工心肺待機下に、胸骨正中切開で開胸した。心室リードが左冠状動脈前下行枝の左側で心筋を突き抜けていたため、リードを引き抜き、新たに心外膜リードを右心房および右心室下壁に縫着した。ペースメーカー本体は腹部に皮下ポケットを作成して留置した。術後経過は良好で、ペーシングに問題はなかったが、86歳時に骨髄無形成症候群のため死亡した。
©Nankodo Co., Ltd., 2012