呼吸器感染症2010 新たな脅威と必要な新知識
治療困難な呼吸器感染症 誤嚥性肺炎
寺本 信嗣
1
1国立病院機構東京病院 呼吸器科
キーワード:
Ceftazidime
,
Ceftriaxone
,
Clindamycin
,
C-Reactive Protein
,
胃造瘻術
,
多剤併用療法
,
肺炎-嚥下性
,
分類
,
Cefepime
,
Meropenem
,
Sultamicillin
,
静脈内投与
,
胸部CT
Keyword:
C-Reactive Protein
,
Ceftazidime
,
Ceftriaxone
,
Classification
,
Clindamycin
,
Drug Therapy, Combination
,
Gastrostomy
,
Pneumonia, Aspiration
,
Administration, Intravenous
,
Sultamicillin
,
Cefepime
,
Meropenem
pp.857-861
発行日 2009年11月1日
Published Date 2009/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2010021277
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高齢者肺炎は、ほとんどが誤嚥性肺炎である。高齢者の急速な増加により、高齢者肺炎の医療的な重要性が高まっている。その実態は、夜間の不顕性誤嚥による下気道感染症である。不顕性誤嚥は高齢者には広く認められる現象であり、特殊な現象ではないが、口腔内や咽頭・喉頭の細菌叢の悪化と結びつくと肺炎の重要な原因となる。適切な抗菌薬選択と同時に、肺炎の原因である誤嚥予防を行うことが、治療と予防のうえから必須である。誤嚥性肺炎は、抗菌薬の投与だけではよくならない。そのことが理解できれば、誤嚥性肺炎の治療と予防戦略は明快になる。
©Nankodo Co., Ltd., 2009