発行日 2015年8月1日
Published Date 2015/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015339723
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症例は88歳男性で、70歳代に、数年人間ドックで胸部異常陰影を指摘された。早期胃がんの手術後、胸部異常陰影を指摘された。肺非結核性抗酸菌(NTM)症の診断で、去痰薬を投与されたが自覚症状がないため自己中断となった。血痰が初めて出現した。胸部単純X線像で全肺野にわたり軽度の小結節影がみられ、胸部HRCTで両側の全肺野にわたって小結節の集簇や気管支拡張を認めた。また、右肺尖部に小空洞と胸膜肥厚を認めた。M.kansasiiとM.aviumを同時検出した。現在、化学療法を開始して2ヵ月経過したが、薬剤による副作用はない。
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