発行日 2007年8月1日
Published Date 2007/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2007291731
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62歳女性。患者は胸部X線にて異常陰影が指摘され、著者らの施設へ紹介となった。入院時、胸部単純X線では左肺門部に腫瘍影が認められ、胸部CT・MRIにより後縦隔腫瘍、神経原性腫瘍、血管腫が疑われた。経食道エコーで肋間動脈が腫瘍に巻き込まれていることが確認されたため、補助体外循環下に手術を施行した結果、術中所見では下行大動脈に浸潤を認めず、後縦隔腫瘍を完全切除した。病理組織学的には縦隔発生の血管腫と診断され、術後半年経過した現在、再発は認めず、経過は良好である。
©Nankodo Co., Ltd., 2007