発行日 2007年6月1日
Published Date 2007/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2007226685
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症例は27歳女性で、検診にて胸部異常陰影を指摘され、精査加療目的に入院となった。胸部X線では右縦隔から肺門部にかけ、境界明瞭な8cm大の腫瘤を認め、胸部CTでは前縦隔に一部低吸収域を伴う充実性腫瘤を認めた。以上より、一部嚢胞状変性をきたした胸腺腫を疑い、腫瘍および胸腺全摘術を施行した。病理組織学的に胸腺嚢腫を合併した浸潤型胸腺腫で、術後放射線照射を行った。浸潤型胸腺腫は完全摘出されれば予後は良好であり、術後32ヵ月経過した現在再発なく経過良好である。
©Nankodo Co., Ltd., 2007