発行日 2011年3月1日
Published Date 2011/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2011192884
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83歳女性。患者は咳嗽を主訴に近医を受診、気管支炎として治療を受けるも改善しないため、著者らんお施設へ紹介となった。所見では血中腫瘍マーカーはいずれも正常範囲であったが、胸部単純X線では右第1、第2弓に重なる縦隔異常影が認められた。また、胸部CTでは前縦隔に腫瘤影が確認された。以上より、本症例は胸腺腫が疑われ、胸腺腫摘出術が施行された結果、病理組織学的にWHO分類B3型の胸腺腫で、術後に咳嗽は消失した。
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