発行日 2007年6月1日
Published Date 2007/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2007226677
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症例1は僧帽弁逆流、高度三尖弁逆流、肺高血圧を伴った心房中隔欠損孔(ASD)の33歳男性例で、呼吸苦および下腿浮腫を主訴に来院した。超音波では形態学的診断が困難であったが、MDCTにてASDの位置や形態、三尖弁輪との構造的関係が観察され、二次孔欠損であることが分かり合併奇形の無いことを確認することが可能であった。症例2は心室中隔欠損(VSD)を伴う右室二腔症の61歳女性例で、労作時呼吸苦を主訴に来院した。MDCTにて右室流出路の異常筋束の形態と狭窄部位近傍に開口するVSDの存在が術前に把握できた。右室流出路切開による手術時には、エコーで詳細な位置や形状の把握が難しかったが、MDCT内視鏡モード像がきわめて有用であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2007