発行日 2007年3月1日
Published Date 2007/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2007150043
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62歳女。約10年前より肥大型心筋症(HOCM)、僧帽弁閉鎖不全(MR)の加療を行っていたがショートラン型心室性頻拍(NSVT)、心不全で入院しDobutamine hydrochlorideが投与され軽快し退院するも心不全をきたし、再入院となった。心エコーでMRII度、入院時NYHA分類IV度で心室内圧較差(PG)45~64mmHg、TRI-II度で心係数(CI)1.50l/分/m2で心房細動(AF)が見られた。薬物治療が困難で僧帽弁置換術(MVR)によりMRが減少し、腱索切除による拡張障害を改善できるとの判断からMVRを施行した。左房拡大を認めたため僧帽弁周囲の左房縫縮を行い人工弁輪で三尖輪形成を追加して心室内PGは減少しCIも改善し、NYHA分類はI-IIで軽快退院した。
©Nankodo Co., Ltd., 2007