発行日 2005年7月1日
Published Date 2005/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2005290834
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45歳男性.患者は呼吸困難を主訴とした.近医で急性下壁心筋梗塞と診断され,右冠状動脈のステント挿入術が施行されたが,術後5ヵ月に僧帽弁閉鎖不全(MR),心房細動(af)を認め,心不全症状が増悪したため,著者らの施設へ入院となった.入院時,胸部X線で心拡大,左第3,4弓の突出を認め,心電図で調律はafであり,V1~V3に異常Q波を認めた.心エコーでは左房・左室の拡大を認め,MVCDは9.2mmであった.血行動態・理学所見は重症の両心不全を呈し,内科加療が無効であったため,MRとafを伴う虚血性心筋症に対し,人工弁輪による僧帽弁縫縮術およびmaze手術を施行した.術後,心不全は著明に改善した
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