発行日 2007年1月1日
Published Date 2007/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2007110137
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68歳女。胸部異常影を指摘されるも腫瘍性病変は認めず経過観察となり、約3年後にCT上陰影の増大を認め手術目的で入院した。X線像、CTより右S5に心陰影に接した4cm大の境界明瞭な充実性腫瘤影を認めた。診断目的で腫瘤を切除し、術中迅速診断で悪性なら追加切除の予定で手術を行った。腫瘤は右中葉S5下面から有茎性に胸腔内へ発生するも他臓器への浸潤・癒着、胸水や胸膜播種は認めず腫瘤を摘出し、非上皮性の悪性腫瘍の診断より中葉切除を追加した。腫瘤は90×45×30mm大で壊死・出血を伴い分裂像4~5/10程度を認めたことより、胸膜悪性孤立性線維性腫瘍と診断し、追加切除した中葉に浸潤はみられなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2007