発行日 2007年1月1日
Published Date 2007/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2007110135
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44歳男。検診で胸部異常影を指摘され、CTより右B9+10分岐部近傍に結節影が疑われた。気管支鏡より右B9+10入口部を閉塞するポリープ状の腫瘤を認め、気道の開存および確定診断のため気管支鏡下に高周波スネアによる切除を行った。気管支粘膜下に脂肪織を認め上皮成分や間葉系成分がないことから脂肪腫と診断した。切除断端陽性のため経過観察中の約2ヵ月後に切除前とほぼ同様部に血管増生を伴うポリープ状の腫瘤を認め、局所再発と診断し気管支切開にて腫瘍を切除し、末梢側の腫瘍断端が不明瞭のためS9+10の区域切除を行った。腫瘍は11×9cm大で悪性所見は認めず気管支脂肪腫と診断した。術後第10病日に退院し、4年経過した現在局所再発所見は認めていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2007