発行日 2005年12月1日
Published Date 2005/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2006102463
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64歳女.過敏性肺炎の経過観察中に,画像検査で左下葉の腫瘤陰影を指摘され,気管支鏡下組織診断は低分化型腺癌であった.遠隔転移は認めず,左原発性肺癌と診断し,左下葉切除術及び縦隔リンパ節郭清を施行した.術後経過は良好であったが,術14日後に咳嗽後の胸背部痛が出現し,画像検査で縦隔陰影の拡大と造影剤の流出及び貯留を認めた.気管支動脈からの縦隔内出血との診断で,経動脈的塞栓術を施行した.術後の造影CTで血腫の縮小を認め,経過良好で退院した.術後3年経過現在,癌の再発及び重篤な合併症は認めていない
©Nankodo Co., Ltd., 2005