発行日 2017年2月1日
Published Date 2017/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2017326394
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
60歳男性。職場健診の胸部X線にて異常陰影を指摘された。胸部単純X線所見では右肺野に腫瘤影が認められ、胸部CTでは右上葉に辺縁不整な48mmの腫瘤影が認められた。原発性肺癌と診断され、右上葉切除とリンパ節郭清が施行された。腫瘍は5cm大の腺癌で、術後5日目にドレーンが抜去されたが、翌6日目より喘息発作を発症した。増悪を傾向を認めたため、胸部CTを行なったところ、残存する中葉が胸腔内から突出し、肺肋間ヘルニアと診断され、緊急再手術が施行された。術後、咳嗽や呼吸苦は治まり、術後3日目にドレーンを抜去した。
©Nankodo Co., Ltd., 2017