発行日 2004年8月1日
Published Date 2004/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2004289048
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76歳女.主訴は背部痛.胸部X線正面像で左肺門部拡大,側面像で下行大動脈に近接する陰影を認めた.胸部CTでは縦隔条件で大動脈に近接する陰影を認め,肺野条件でS1+2及びS6にまたがる腫瘍を疑い,手術施行した.腫瘍はS6が主座でS1+2に浸潤していた.穿刺吸引細胞診で腺癌と診断され,左肺全摘となった.術後4日にICUから一般病棟へ移り,同日23時頃,トイレ歩行後に頻拍となり血圧が低下した.昇圧薬投与も反応なく意識消失し,心肺停止となり,蘇生行為開始から約1時間後に死亡した.剖検を施行したところ,右肺動脈幹が50×15×5mmの血栓で閉塞していた
©Nankodo Co., Ltd., 2004