発行日 2016年5月1日
Published Date 2016/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2016298070
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73歳男性。肺癌に対する右中下葉切除術後、気管支断端瘻を発症した。術後第19病日目に右胸腔開窓術を行い、開窓術後は抗菌薬の投与、開窓部の洗浄に加え、ワセリンガーゼ交換処置による清浄化を行なった。そして、開窓術後第56病日目より残存した開窓部遺残腔に陰圧閉鎖(VAC)療法を開始した。その結果、VAC療法開始4週間後には開窓腔の著明な縮小が得られ、第85病日目に患者は退院となった。尚、目下は外来通院中で、径2cmほどの上皮化された陥凹が残存するのみである。
©Nankodo Co., Ltd., 2016