発行日 2006年2月1日
Published Date 2006/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2006128222
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79歳男.肺結核に対する手術既往があり,大動脈解離に対する下行大動脈人工血管置換術を受けた既往があった.その後,止血薬と抗生物質の投与により発熱は・喀血は消退し,軽快退院した.その後,喀血による10回の入退院を繰り返し,外科的治療の必要性を患者に説明するも同意が得られなかった.その7ヵ月後に喀血により以上10回の入退院を繰り返し,4回の気管支動脈閉塞術が施行された.11回目の入院に際して手術の必要性と危険性について説明したが患者の同意が得られなかった.その数日後の大量の喀血にてショック状態に陥り,最終的に手術療法を行った.年齢と体力の低下を考慮して左気管支の遮断術を施行した.肺炎や膿胸に陥る危険性を説明し患者の同意を得て手術を行ったところ,良好な結果を得た
©Nankodo Co., Ltd., 2006