発行日 2004年7月1日
Published Date 2004/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2004272962
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63歳男.大動脈弁置換術(AVR)施行から21年後に急性大動脈解離が出現し,左右大腿動脈バイパス術を施行した.退院約2ヵ月後に上行大動脈瘤径が拡大し,精査目的で入院となった.画像検査よりAVR後吻合部仮性瘤を伴った解離性大動脈瘤と診断され,手術が施行された.仮性瘤は石灰化を伴い,右冠状動脈中枢部と癒着しており,基部置換を伴う冠状動脈再建を施行した.術後経過良好で,神経学的異常は見られず,人工呼吸器離脱後も循環動態は良好で,吻合部及び冠状動脈共に問題なく退院となった
©Nankodo Co., Ltd., 2004