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日本看護診断学会第13回学術大会報告 看護の専門性を活かす看護診断
【招聘講演】
2.臨床,教育,研究における模擬事例の開発
Case Study Development for Practice, Education, and Research
Lunney Margaret
1
,
江本 愛子
2
Margaret Lunney
1
1College of Staten Island, The City University of New York
2三育学院短期大学
1College of Staten Island, The City University of New York
2Saniku Gakuin College
pp.68-70
発行日 2008年3月15日
Published Date 2008/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004100277
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患者の模擬事例(ケーススタディ)には,文書化されたものやビデオテープ,コンピュータ化されたものなどがある.模擬事例は種々の目的のために使用することができる.たとえば,臨床では新人看護師のオリエンテーション,教育現場では教材あるいはテストに用いられる.そのほか,看護師の診断能力の測定にも活用することができる.用途により,事例の内容やその長短はそれぞれ異なっている.有益な模擬事例を開発することは決して容易ではないが,やりがいのある仕事である.なぜなら,模擬事例は疼痛や恐怖,非効果的呼吸パターンなどの複雑な看護診断に関する測定用具となるからである.今回の講演で,筆者は事例開発の重要性と連続型形態事例(linear case study)の作成手順について具体的に提示した.
臨床,教育,研究の場で事例を使用することの利点は,以下のようなことである.
①すべての看護師,学生,あるいは関係者が同一の情報にかかわることができる.
②看護の現場で起こっている事実を低コストで模擬体験できる.
③看護場面で通常行われる重要な実践方法を提示できる.
④事例を利用して患者のストーリーを体験することができる.
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