連載 看護実践力を育む教育方法の開発 日本赤十字広島看護大学の試み・5
―教育方法開発―地域住民参加型の模擬患者養成への取り組みと今後の展望
山﨑 歩
1
,
中村 もとゑ
1
,
鈴木 香苗
1
,
渡邉 聡美
1
,
梶川 拓馬
1
,
実藤 基子
1
,
森川 千鶴子
2
1日本赤十字広島看護大学
2前日本赤十字広島看護大学
pp.1138-1145
発行日 2013年12月25日
Published Date 2013/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102584
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はじめに
日本赤十字広島看護大学(以下,本学)では,2009(平成21)年度文部科学省大学教育・学生支援推進事業(以下,事業)に採択された『看護学生のための早期離職予防シミュレーションナビゲーター』のなかで,大学在学中の看護実践力の習得状況を確認するために客観的能力試験としての実習前・卒業前Objective Structured Clinical Examination(以下,OSCE)を導入した。OSCEの開始に伴い,重要な教育協力者となる模擬患者養成講座受講者を地域住民から募り大学内で試行錯誤しながら養成し,看護学教育へ導入してきた。
本稿では,演習授業・OSCEを支える地域住民参加型の模擬患者ボランティア3年間の育成プロセスとともに,事業終了1年半が経過した現在の活動状況と課題,今後の展望を中心に紹介する。
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